2012/11/26

五井平和財団による毎年恒例のフォーラムが昨日開催され、今年のテーマは『幸せの価値 Values of Happiness』でした。そして、今年五井平和賞を受賞されたのは、『幸せの経済学』の著者ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさん。彼女は、ヒマラヤの辺境 ラダックに滞在し、つつましくも豊かな暮らしをしていた人々が、近代化の波に押されわずか数年で貨幣経済が貧富の差をもたらし、貧困にあえぎながら援助を 求める様に至った経緯を目の当たりにし、本来不必要なものへの欲求を生み、人々から時間と幸福を奪ったグローバリゼーションの本質について、書籍や映画を通じて問い続けて、それを超える道を実証的に明らかにされています。

今迄、世界では国の豊かさを測る指標として「GNP(国民総生産)」や「GDP (国内総生産)」などに基づき、どれだけ経済成長したかという事が「豊かな国」「美しい国」の定義と信じられて来ました。そして、世界の様々な地域に「開 発」という名の「消費社会」便利で快適に生活出来る社会が形成されたというのは正の側面であって、負の側面ではコミュニティーや伝統の崩壊、貧富の格差の 拡大、雇用問題、うつ病・自殺精神的病、加速化する競争社会、「新たな貧困」が生まれる様になった。本当の豊かさとは?幸せとは何かを再定義せず、巨大化 する経済によって深刻な生態系と文化の崩壊を招き、人々の疎外感へと繋がって行った。

ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんは、現代のグローバリゼーション一辺倒の経済の流れを危惧し、「ローカリゼーション」即ち、生産者と消費者の距離を縮め、 地域社会、民主主義、そして健全な生態系を回復する事を提唱し、啓発活動をおこなっています。それは、地元に基盤を置く中小企業や金融機関の強化につなが り、地球とそこに住む人々やあらゆる生き物の真の利益にかなう経済を目指しています。新しい価値観や経済成長のパラダイムシフト。地域社会や自然との繋が り、持続可能な世の中、競争ではなく協力・共存して行く事で、豊かな社会に変わって行く事を願っています。

最後に、親子共々親しくさせて頂いている西園寺Familyの皆様に、心よりお礼申し上げます☆