2011/06/08

これ迄、写真家として名乗らせて頂き、国内外にて活動を行なっておりますが、伝える事の難しさを日々感じ、一体この混迷した世の中で何を伝えるべきなのか考え悩む日々です。特に、震災はサブプライムローン不況後という事もあって、人々の心に大きなショックと悲しみ、政治への怒り、私達は初めて体感する感情を日々経験していると思います。

その中で、アートに出来る事は何か。。。

 そんな思いを抱えながら、地方ロケ後に富士山の麓で写真を撮影をしていると、ふと懐かしい歌がよみがって来るように、風や草木が語りかけてくる様で、忘れてしまっていた感覚が目を覚まし、ゆったりとした気持ちになっていました。子供の頃に見た夢や読んだ詩集、思い出に足が生えて歩き出している様な不思議な感覚。
自然は無限のインスピレーションを与えてくれる、人間にとって掛け替えの無いものだと思いました。その自然と対話能力を持っていた日本人の心を、いつまでも大切にして行ければと思います。


吉田胎内、船津胎内、浅間神社、観光名所にのっていない洞窟の数々、富士山の周りは不思議な所がいっぱいで、東京から直ぐなのにこんなにも深い森があるのは凄い!と思います。