台本を頂いてから一ヶ月間、怒濤の日々があっという間に過ぎて、舞台『法廷の銃声』が昨夜千秋楽を迎えました。
緊張しながら迎えた劇団生活、一つの社会が形成されそこで生まれる帰属意識、組織形態に戸惑いを感じる事もありましたが、人間は部族、氏族、国家に属して集合的経験に依存し、同じ言語、観念、神話、法律、習慣、行動規範を共有する事から成り立っている事を考えさせられ、その中で個人としてのアイデンティティーが確立され覚醒した高い次元で集合しなければならないのに対し、個人が何らかの抑制や重圧によって確立されなかった場合、精神は病み行き場の無い感情が爆発した時に犯罪へと結びつくのだと思いました。
今回、私は精神科の看護婦と傍聴人と言う役柄でしたが、様々な事を学んだ日々でした。
無事七公演を終え、暫くじっくり考えて、新たなステージに行ければと思います。