2009/01/27

稲越功一 芭蕉景

東京ライカギャラリーにて稲越功一さんの写真展を見て来ました。奥の細道を芭蕉の視点からではなく、芭蕉のお供をした曽根という名脇役の視点を追う事で見えてくるまた別の奥の細道を表現なさっているのだそうです。そして、それは稲越さんの心と共鳴し、出来上がった作品は稲越功一の静かで温かみのある日本人の持つ美しいもののあはれの無常観を表現している様に思えます。ライカギャラリーは世界7カ所に点在し、先月はそのニューヨークギャラリーへも行って来たのですが、国が変わると同じ系列のギャラリーでも展示内容や建築も全く違う雰囲気で、その国の文化が反映されている様でした。日本人の深い魂を感じた展示でした。