2010/04/18

宇宙の窓 一房の月下美人 流れるバッハの音がたかまり 涙が溶ける
菩提樹の葉 永遠が手の中よりすり抜け 一度 温かな日がよみがえる

こころとからだはかけがえのない大切な空に置き去りで
闇もまた光を奪い

浮かぶあなたの惑星
ひそんでいる分子の記憶

深い静けさ 稲妻より生まれる星屑
くりかえす死を並べ
あなたに微笑む

小さなかたちの
ささやかなよろこび
心に隠したものは雨雲の下に

春の歓びと あなたとわたしの人生が
美しく咲き誇るのを求めて

二本の脚は 朽ちるまで大地を踏みしめ歩き続けて行こう