2008/06/12

フォトジャーナリスト;桜井和馬さん Blood Diamond


先日、フォトジャーナリスト桜井和馬さんの講演会へ行って来ました。世界の中で起こっている出来事を写真を通じて伝えてくださり、その写真を見る事で、私達一人一人何を想起するかと問いかけてくださいました。強く優しい数々の写真に、被写体の人々の温もりと肌の色を超えた心の接点を感じる事が出来ました。お話の中で、桜井さんご自身が見たアフリカがそのまま描写されているというレオナルド・ディカプリオ主演Blood Dimond(2006年制作)を遅ればせながら私も観ました。利権争いによる人間同士の絶え間ない残虐な殺戮を描き、私達の日常からは遠く離れた出来事の様に思えるアフリカの紛争の影に、大きく加担している消費者に訴えかける迫力ある映画でした。この映画を観る事で、ダイヤモンドだけではなく、石油などの天然資源の奪い合いにより、奪われる命、家族、愛、そして、破壊されつつある神々の楽園アフリカの現状に対して知らないでは済まされないという意識が芽生えるのではないでしょうか。一人一人が何を選択して生きて行くか。普段何気なく消費している物の裏に隠されているメッセージを読み取る知識(誰の生活を支え、犠牲にしているのか)その現実を受け入れる勇気、行動を起こす努力を身につけて行かなければならない重要性を考えさせられます。
桜井さんの素晴らしいご活動を今後ご本人にお伺い出来ればと思うので、そちらはまた改めてお伝えをさせて頂きます。