2009年、NYで湿板写真の撮影を行った。練習の為に撮影をしていたため、特にメイクなどのセッティングは行わず、目の前にあった貝殻を手にしてサッと
撮影をしたものだけれども、お気に入りの一枚です。同時期制作していたプラチナプリントの作品が、翌年Soho photo
galleryのコンペに選ばれ展示をする事になったり、この時期は特に19世紀に発明された古典技法の制作ばかり行っていた様に思います。湿板撮影は、
1851年にイギリスのフレドリック スコット アッチャーによって発明された技法。
Wet Plate Collodion / Self Portrait / New York 2009
古い技法から新しい技術へと、作業のほとんどがデジタル化してしまった現在、制作する際に手で作業をする事の大切さを痛切に感じます。人間力は作品力につながると思うのです。